米ぬかを肥料にする時の使い方!作り方やそのまま使用できるか解説

米ぬかは栄養素が豊富に含まれているので、肥料にすると作物の育ちが良くなると言われています。しかし、肥料にする時はどうやるのか、そのまま撒いても良いのかなどわからないこともあるでしょう。そこでこの記事では、米ぬかを肥料にする時の使い方や注意点を解説します。
この記事を読むための時間:3分
米ぬかを肥料にする効果
米ぬかには、ビタミンやミネラルが豊富に含まれているため、肥料にすると土の中にいる微生物の働きを活発にし、作物の育ちをサポートする効果があります。また、土に混ぜ込むと痩せた土壌の再生や、作物の病気予防にも効果があると言われています。
米ぬかを肥料として活用する時の使い方
米ぬかを肥料として活用する時は、以下の2つの方法があります。
- ぼかし肥料
- 腐葉土
それぞれについて解説します。
ぼかし肥料
ぼかし肥料とは、米ぬかや野菜クズなどを混ぜて発酵させた肥料です。化学薬品を使わない肥料なので、作物を安全に作れます。
作り方
ぼかし肥料に必要な材料は、以下の通りです。
- 米ぬか:必要な分
- 水:米ぬかの半量
- 発酵促進剤:米ぬかに対して2割程度
- ゴミ袋:密閉できるタイプ
材料を用意したら米ぬかと発酵促進剤を混ぜ込み、水を少量ずつ加えながらよく混ぜ合わせます。水は多すぎると肥料が腐ってしまうので、手で土がバラバラに落ちる程度にするのが望ましいです。混ぜ終えたらゴミ袋に入れて密閉し、常温で太陽の当たらない場所に1〜3ヶ月程度保管して発酵させます。1ヶ月ごとに袋を確認し、発酵していれば完成です。
使用方法
ぼかし肥料を使う時は、畑やプランターの土に対して3割程度混ぜ込むだけで大丈夫です。多すぎると作物が弱ってしまうので、量には十分気をつけましょう。
腐葉土
腐葉土とは、落ち葉などで作った土壌を整える補助用の土です。虫や微生物が分解すると堆肥になり、土を整える効果があります。また、同じ作物を連続で育てて痩せてしまった、土壌の再生にも効果が期待できます。
作り方
腐葉土に必要な材料は、以下の通りです。
- 米ぬか:必要な分
- 水:適量
- 落ち葉、野菜クズなど:必要な分
- コンポスター(腐葉土を入れる底のない容器、なければ大きめの容器でも可)
腐葉土を作る時は、風通しと水はけの良い場所にコンポスターを設置します。設置場所が悪いと腐葉土が腐ってしまうので注意しましょう。コンポスターの中に、米ぬかや落ち葉、野菜クズなどを入れ、水を少量ずつ加えていきます。水は多すぎると腐りやすいので、少しずつ様子を見ながら加えるのがポイントです。容器がいっぱいになるまで材料を入れたら、2〜3ヶ月程度時間を置いて発酵させると完成です。
使用方法
腐葉土を使う時は、畑の土に対して半分くらい混ぜ込む、もしくは土の上に軽く被せます。多いと微生物が増えすぎて作物が傷んでしまうので注意しましょう。また、完成した腐葉土は、週に1回程度かき混ぜると全体に空気が行き渡り腐りにくくなります。
米ぬかはそのまま撒いて肥料として使っても良い?
生の米ぬかは、そのまま撒いて肥料にしてはいけません。栄養素が豊富に含まれているため、作物の傷みの原因になり逆効果です。害虫も寄ってきやすくなるので、肥料として使う場合は、発酵させてぼかし肥料にするのが望ましいです。
米ぬかを肥料にする時は正しい方法で行いましょう
米ぬかはビタミンやミネラルなどの栄養素が豊富に含まれているので、肥料にすると作物の育ちをサポートできます。畑に使用する時は、発酵させた「ぼかし肥料」や「腐葉土」などに加工し、土に適量混ぜるだけで十分です。しかし、加工せず生の米ぬかをそのまま使うと、作物の傷みの原因になるので注意が必要です。米ぬかを肥料にするときは、正しい方法で行いましょう。