米ぬかの栄養素!食物繊維やビタミンなどの成分と健康効果を解説

米ぬかは、栄養素が豊富に含まれているため、健康に良いと言われています。しかし、どんな栄養があるのか、何に効くのかなどわからないこともあるでしょう。そこでこの記事では、米ぬかに含まれている栄養素と健康効果を解説します。
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米ぬかとは
米ぬかとは、玄米を精米した時に出る粉(糠層や胚芽)です。栄養素を豊富に含んでいるため、古くからぬか漬けなどの料理に活用されてきました。美容効果も期待できるので、近年は入浴剤や石鹸、パックなどにも使われています。
米ぬかに含まれる栄養素
米ぬかに含まれる代表的な栄養素は、以下の7つです。
- 食物繊維
- ビタミンE
- ビタミンB群
- フィチン酸
- イノシトール
- フェルラ酸
- γ-オリザノール
それぞれについて解説します。
食物繊維
米ぬかは食物繊維を豊富に含んでいるため、腸内環境を整えて便秘や下痢を予防する効果が期待できます。また、便通が良くなると体の中に溜まった老廃物を排出できるので、免疫力アップや美肌にも良いと言われています。
ビタミンE
米ぬかは、ビタミンEという脂溶性ビタミンを豊富に含んでいます。強い抗酸化作用があるため、体の粘膜を健やかに保ち、動脈硬化や血圧の上昇を予防する効果があると言われています。また、皮膚のバリア機能を安定させる作用もあるので、肌を健やかに整えられるでしょう。
ビタミンB群
米ぬかはビタミンB群という水溶性ビタミンも多く含んでいます。ビタミンB群は、糖質やタンパク質、脂質などをエネルギーに代謝する作用があるため、体力を作りやすいです。疲労回復にも良いと言われているので、米ぬかを摂り続けると健康維持にも良いでしょう。
フィチン酸
フィチン酸とはビタミンB群の一種で、強い抗酸化作用があり、がん予防に良いと言われています。また、血栓を予防する作用もあるため、血液をサラサラにして動脈硬化を防ぐ効果が期待できます。玄米を精米するとフィチン酸のほとんどが白米から切り離されてしまうため、米ぬかを食べることで効果的に摂取できて病気を予防できるでしょう。
イノシトール
イノシトールは、穀物や果物に多く含まれている栄養素で、生活習慣病の予防や神経細胞の働きをサポートする効果があると言われています。また、脂肪やコレステロールの流れを整えて体内に溜まらないようにしてくれるため、脂っこい食事が多い人は、摂取すると動脈硬化を起こしにくいとも言われています。
フェルラ酸
フェルラ酸はポリフェノールの一種で、植物に多く含まれています。抗酸化作用があるため、食品や化粧品の酸化防止に使われることが多いです。脳神経細胞を保護する作用があると言われ、近年はアルツハイマー病を予防する効果が期待されています。また、紫外線を吸収する作用もあるので、シミやくすみにも良いでしょう。
γ-オリザノール
γ-オリザノールはポリフェノールの一種で、米ぬかに豊富に含まれています。善玉コレステロールを増やして悪玉コレステロールを減らす作用があるため、生活習慣病を予防すると言われています。また、ストレスや不安を取り除く作用もあるので、心を健やかに保つのにも良いでしょう。
米ぬかの効能や効果
様々な栄養素を含む米ぬかは、以下の3つの器官に特に効果があると言われています。
- 胃腸
- 皮膚
- 血液
米ぬかは食物繊維を豊富に含んでいるため、胃腸を健やかに保つ効果があります。また、ビタミンB群やビタミンE、フェルラ酸には皮膚の代謝を促進したり整えたりする効果があるので美肌にも良いです。さらに、フィチン酸やγ-オリザノールにより、血液をサラサラにして動脈硬化を防ぐ効果も期待できるため、米ぬかを食事に取り入れると体を健やかに保てるでしょう。
米ぬかで体を健やかに保ちましょう
米ぬかとは、玄米を精米した時に出る粉です。食物繊維やビタミン、ポリフェノールなどの栄養素を豊富に含んでいるため、生活習慣病の予防などの効果が期待されています。米ぬかを食事に取り入れて、体を健やかに整えましょう。