朝食を食べるメリットは?得られる健康効果や摂りたい栄養素を解説

「朝は食欲がない」「朝ご飯を食べる時間を睡眠に充てたい」などの理由で、朝ご飯を抜く方も多いのではないでしょうか?しかし朝ご飯は、心身の調子を整えるためにも大切な食事です。そこで本記事では、朝食を摂ることのメリットや、得られる効果についてご紹介します。朝食の献立を考える際に、意識したい栄養素とおすすめの食材も併せてお伝えするので、ぜひ最後までお読みください。
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朝食を食べることで得られるメリット
ここでは、朝食を食べることで得られるメリットをご紹介します。
脳や身体が目覚める
寝ている間は、誰しも体温が低下しているものです。目が覚めてすぐに朝食をとることで、体温が上がり、身体が活動モードに切り替わります。朝から何も食べないと、体温が上がらずにエネルギーを上手く代謝できません。勉強に集中したい方や仕事を捗らせたい方は、脳や身体のウォーミングアップだと思って朝食を食べるようにしましょう。
生活習慣病予防につながる
朝食を抜く頻度が高い人は、朝食を食べる習慣がある人に比べて、動脈硬化の発症リスクが高いことが分かっています。血管の弾力性を失う動脈硬化は、心臓病や高血圧、脳卒中などの病気を引き起こす恐ろしい状態です。病気を予防するためにも、栄養バランスのとれた朝ご飯をしっかり食べましょう。
また、朝ご飯を食べない人は、肥満になりやすい傾向があります。朝ご飯を抜いて空腹の時間が長くなり過ぎることで、次の食事を摂った際の血糖値が急上昇しやすくなり、インスリンが多量に分泌されます。インスリンは別名「肥満ホルモン」とも呼ばれ、不要なエネルギーを脂肪として溜め込むよう働きかける作用を持つホルモンです。インスリンを過剰に分泌して、脂肪として蓄積しないためにも、3食決まった時間にバランスの良い食事を摂りましょう。
便秘解消が期待できる
毎日同じくらいの時間に朝食を食べると、便秘解消が期待できます。これは、消化器官の中に食べ物が入ることで、大腸が活発に動き出し腸内に溜まっている便を排出するためです。朝食を抜くことが便秘の原因になっていることもあるため、便が出なくてお悩みの方は、発酵食品や食物繊維を豊富に含む朝食を摂り、食後トイレに行く習慣をつけてみてください。
セロトニンが分泌される
セロトニンとは「幸せホルモン」とも呼ばれる脳内物質で、心を安定させたり心身をリラックスさせたりする効果のあるホルモンです。朝ごはんを決まった時間に食べることで体内時計が整い、セロトニンがしっかりと分泌されるようになります。セロトニンが不足すると、意欲の低下や不眠症、慢性的な肉体、疲労感などの症状が現れることがあるため、十分注意してください。
朝食で摂りたい栄養素とおすすめの食材
ここからは、朝食で摂りたい栄養素とおすすめの食材をそれぞれご紹介します。
炭水化物
脳や身体を動かすためのエネルギー源となる「炭水化物」は、必ず朝食に取り入れましょう。ダイエットのために、炭水化物摂取量を減らしている人も少なくありませんが、体内から糖質が足りなくなってしまうと、頭がぼんやりしてしまい身体も動きません。ご飯やパンを用意して、しっかり食べてください。
タンパク質
タンパク質は、筋肉や髪の毛、臓器などの材料となる栄養素で、3食に分けてバランスよく摂取する必要があります。朝食は炭水化物が中心になりがちですが、身体作りをサポートするためには、タンパク質も積極的に摂取してください。焼き魚や卵料理をおかずにしたり、味噌汁の具材として豆腐を入れたりすると、効率よくタンパク質を取り入れられます。
ビタミン・ミネラル
ビタミンやミネラルは、身体の調子を整えるとても重要な働きを担っています。どちらも健康を維持する上で欠かせない栄養素であり、朝食でもしっかりと摂取することが理想です。朝ご飯でフルーツや野菜を食べると、ビタミンやミネラルをバランスよく摂取することができます。種類によって成分は異なるので、自分に必要な栄養素を多く含むフルーツを選んで食べてみてください。
朝食を食べて1日を元気に過ごそう!
本記事では、朝食をとることのメリットや得られる効果についてご紹介しました。1日を快活に過ごし、健康を維持するためには、朝食を習慣化するのがおすすめです。朝からバランスのとれた食事をしっかり摂り、気持ちの良い1日のスタートを切りましょう。