朝食を食べないメリット・デメリットは?朝食抜きの注意点も解説

「結局のところ、朝食を抜くと身体にどんな影響があるの?」と気になっていませんか?世間にはさまざまな健康法やダイエット法が溢れているため、朝食を食べる派の人と食べない派の人に分かれています。そこで本記事では、朝食を食べないメリットとデメリットをお伝えします。朝食を食べない場合の注意点も併せてお伝えするので、ぜひ最後までご覧ください。
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朝食を食べないメリット
ここでは、朝食を食べないメリットをお伝えします。
睡眠時間が長くなる
朝食を食べるためには、準備や片付けまでを含めると、ある程度の時間を要するものです。朝はギリギリまで寝ていたいという方であれば、朝食を食べないことで睡眠時間を少し増やすことができるでしょう。
食費を節約できる
朝食を抜くと、経済的負担が軽減されるというメリットもあります。単純に、食べないことで食材費がかからないため、節約につながります。
内臓を休ませることができる
1回1回の食事をがっつり食べている方の場合、消化に関わる臓器が常に稼働している状態になっています。内臓の疲労により、肌荒れや胃もたれをしてしまうこともあるため、身体を休ませたい場合、朝食を抜くことは有効です。
サーチュイン遺伝子が活性化される
サーチュイン遺伝子とは、長寿遺伝子や若返り遺伝子とも呼ばれる、2000年に発見された遺伝子の1種です。サーチュイン遺伝子を活性化することで、アンチエイジング効果が期待でき、老化防止や健康維持に役立ちます。また、空腹時に活性化するという特徴があるため、朝食を抜くことで空腹時間が長くなり、活発に動く時間が増えるでしょう。
朝食を食べないデメリット
ここからは、朝食を食べないデメリットをお伝えします。
脳の働きが悪くなる
朝食を抜くと、脳にブドウ糖が送られないため、エネルギー不足になり、集中力や記憶力が低下してしまいます。仕事でミスを多発してしまったり、授業に集中できなかったりするのは、朝食を抜いていることが原因かもしれません。
昼食時に血糖値が上がりやすくなる
朝食抜きの生活では、朝から昼食までの血糖値が下がるため、血糖値を上げる役割を果たす「インスリン拮抗ホルモン」が多く分泌されます。インスリン拮抗ホルモンが分泌された状態で昼食を食べると、血糖値が本来よりも急上昇することになります。血糖値の急上昇と急降下の繰り返しは、肥満の原因になるだけでなく、身体や血管壁への負担が大きいため、十分に注意しましょう。
筋肉量が減少する
朝食を抜いて、体内のブドウ糖が不足すると、肝臓に貯蓄されているグリコーゲンが使用されます。そしてグリコーゲンが欠乏した場合は、代わりに筋肉のエネルギーが使われてしまうため、筋肉量の減少につながるのです。筋肉量が減少すると、運動能力や基礎代謝の低下につながるなど、多くの弊害を引き起こすでしょう。
自律神経が乱れやすくなる
自律神経とは、循環器や消化器、呼吸器などの働きを機能させるため、休みなく働いている神経のことです。この自律神経が乱れると、心身のさまざまな不調をもたらすことがわかっています。朝食を抜くと、体内時計のリズムが乱れてしまうため、その結果として自律神経のバランスが崩れてしまいます。
朝食を食べない場合の注意点
朝食を抜くことにはいくつかのメリットがありますが、デメリットによる弊害が大きいため、できるだけ食べた方が良いでしょう。ここでは、どうしても朝食を食べられない場合に、注意したいポイントをお伝えします。
水分補給をしっかり行う
朝起きたばかりの身体は、寝ている間にかいた汗の影響で、水分不足になっています。朝食を摂る場合は、食べ物からも水分を摂取できますが、食べない場合はいつもより多めの水分補給を心がけましょう。
成長期の子どもには必ず食べさせる
親が朝食を食べない場合でも、成長期の子どもには必ず食べさせてください。成長期の子どもは、脳や身体が育っていく時期なので、十分な栄養をバランスよく摂る必要があります。学習意欲や集中力にも影響を及ぼすため、朝食はしっかり食べさせましょう。
昼食に食べ過ぎない
朝食を抜いた場合、次に摂る食事は食べ過ぎないようにしましょう。朝食を抜くと、食後血糖値が上がりやすくなっているため、食べ過ぎは大変危険です。食事の最初に、食物繊維を多く含む野菜や海藻などを食べるなどの工夫をし、血糖値の乱高下を防ぎましょう。
朝ご飯をしっかり食べて、健康的な生活を送ろう
本記事では、朝食を抜くことのメリットとデメリットを紹介しました。朝食を抜くことにもメリットはありますが、デメリットの弊害が非常に大きく健康にも関わるため、できるだけ食べた方が良いでしょう。自分のライフスタイル考慮しながら、今回ご紹介したらメリットとデメリットを比較していただき、朝食を食べるかどうかを決めてください。