朝食を抜くと一日の血糖値はどうなる?心身への影響を徹底解説

血糖値を正常範囲内でコントロールする事は、健康維持する上で非常に大切です。しかし、朝食抜きの習慣は、血糖値の変化に悪影響を及ぼすことが分かっています。そこで本記事では、朝食と血糖値の関係性について徹底解説します。朝食を抜くことで起きる心身への悪影響についてもご紹介するので、ぜひ最後までご覧ください。
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血糖値とは
血糖値とは、血液中に含まれるブドウ糖の濃度のことで、食べ物に含まれる糖質が身体に吸収されることで上昇します。血糖値を下げる働きがあるホルモンは「インスリン」のみで、血糖をエネルギーに変換する役割を果たしています。健康のためにも、血糖値を正常範囲内にコントロールしておくことは非常に大切です。
朝食を抜いた場合の血糖値の変化
人間の身体は、食事と食事の間の時間が長くなるほど、次に食べた食事の栄養をたくさん身体に取り込むようにできています。そのため朝食を抜くと、夜ご飯からの食事間隔が非常に長くなってしまうため、昼食後の血糖値が急上昇してしまいます。
血糖値が上がると、インスリンと呼ばれるホルモンが膵臓から分泌されますが、インスリンの働きにより脂肪を蓄積しやすくなってしまうため、肥満や生活習慣病の原因になりかねません。血糖値を安定させるためにも、毎朝必ず朝食を摂りましょう。
高血糖が続いた場合のリスク
高血糖の状態が続くと、結果壁が硬くなる動脈硬化が促進されます。動脈硬化が進むと、脳梗塞や心筋梗塞等の恐ろしい合併症も引き起こすため、十分に注意しましょう。また、糖尿病になると、毛細血管が障害されるため、糖尿病性神経神 障害、糖尿病性腎症、糖尿病性網膜症等の合併症が引き起こされる可能性が高まります。健康維持のためにも、血糖値のコントロールは非常に大切です。
朝食を抜くことで起きる心身への影響
朝食を抜くと、血糖値の変動に悪影響を及ぼす以外にもさまざまなデメリットがあります。ここでは、朝食を抜くことで起きる心身への影響を見ていきましょう。
やる気が起きなくなる
脳を活発に働かせるためには、ブドウ糖が必須ですが、朝食を抜くとブドウ糖が補充できないため、エネルギー不足になってしまいます。その結果、集中力が下がったりぼんやりしてしまったりして、やる気が起きなくなる方も少なくありません。
体温が上がらない
規則正しく食事を摂ることには、体温の維持をする効果があります。体温が下がると、血液の循環が悪くなったり、免疫機能が低くなってしまったりするため、朝食はしっかり食べましょう。また、朝食が抜いて体温が低いままだと、身体がしっかり目覚められず、睡眠と起床のリズムが乱れ、自律神経のバランスが崩れます。
体内時計が狂う
1日は24時間ですが、人間の体内時計は25時間周期と決まっているため、実際の時間周期と比較すると1時間の誤差が生じます。体内時計と実際の時間の誤差をなくすためには、朝食を食べて体内時計を一旦リセットすることが大切です。毎日の生活リズムを保つためにも、朝ご飯は毎朝食べるようにしましょう。
便秘しやすくなる
朝食を食べずにいると、便秘しやすくなるといわれています。私たちの身体には、口から食べ物が入ると腸の動きが活性化され、便を排出するというシステムが備わっています。排便のリズムを保って腸内環境を整えるためにも、朝ご飯は欠かせないものといえるでしょう。
朝食を摂る際の注意点
ここからは、朝食を摂る際に注意すべきポイントをお伝えします。
炭水化物を意識して摂る
人間の身体は、寝ている間にもエネルギーを消費しています。そのため、朝ご飯には炭水化物を積極的に摂取して、枯渇したエネルギーを補充しましょう。ご飯やパンを食べることで、満足感を得ながら午前中のエネルギーをしっかり摂ることができます。
また、炭水化物に含まれるブドウ糖を、身体を動かすためのエネルギーに変換するには、ビタミンB1が必要です。魚や肉、フルーツ、豆類、雑穀などを献立に加えることで、効率よく炭水化物をエネルギーに変えられます。
できるだけ決まった時間に食べる
生活リズムを整えるためにも、朝食はできるだけ決まった時間に食べてください。食べたものを消化するには3時間前後かかるため、昼食を食べる予定時刻のおよそ3時間前までに食事を終わらせましょう。
血糖値を上手くコントロールして、健康を維持しよう
本記事では、朝食と血糖値の関係性について解説しました。朝食を食べずに1日が始まると、血糖値の乱高下を招きやすく、健康状態に悪影響を及ぼします。血糖値を上手くコントロールして、健康を保つためにも、朝食をしっかり食べましょう。