幼児におやつが必要な理由とは?大事な目的と与え方のポイントを解説

幼児のおやつは単なる空腹を満たすだけでなく、栄養補給や成長をサポートする重要な役割があります。多くのエネルギーを必要とする幼児は、1日3回の食事だけでは栄養不足になりがちです。おやつを与えることで子どもにどんな効果があるのか、しっかりと把握しておきましょう。この記事では、幼児におやつが必要な理由と与え方の大事なポイントを解説します。
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幼児期に必要なおやつの目的
子どもの健やかな成長には、十分なエネルギーや栄養素の摂取が欠かせません。1回の食事で量が少なかったり、食べ方にムラがあったりすると、栄養バランスが崩れてしまいます。そこで、食事の一部として重要な役割を持つのが幼児期のおやつです。
おやつはお菓子がメインというイメージが強いですが、幼児にとっては第4の食事でもあるため、摂取カロリーや栄養分を考慮する必要があります。幼児期のおやつは、一度に食べきれない分の栄養を摂る「補食の役割」を果たしているのです。
幼児期の理想的なおやつとは
幼児期のおやつは栄養価が高く、バランスの取れたものが望ましいでしょう。手軽に用意できるものとしておすすめなのが「おにぎり」です。エネルギー源となる糖質を中心に、具材によってたんぱく質などの栄養素もバランス良く摂れるため、理想的なおやつといえます。
また、パンやさつまいもなどは腹持ちが良く、夕食までのエネルギー補給になります。他にも、果物や乳製品はビタミンやカルシウムが豊富なので、幼児期には積極的に摂取したい食品です。
おやつを与えるときのポイント
おやつを与えるときは、5つのポイントを参考にしましょう。
- 決まった時間に食べる
- 食べる分だけの量を出す
- 年齢に適したおやつを選ぶ
- 補給したい栄養を取り入れる
- 市販品は塩分や糖分量に注意する
それぞれ詳しく解説します。
決まった時間に食べる
過食を招く「ながら食べ」を防ぐために、おやつの時間は決めておきましょう。子どもが欲しがるたびに与えていると、食生活のリズムが崩れて肥満体型になる可能性があります。また、ダラダラ食べ続けていると虫歯になるリスクも高くなるため、時間を決めて区切りを付けることが大切です。
食べる分だけの量を出す
おやつを必要以上に食べると、食事が進まなくなる可能性があります。適切な量をお皿に出して、食べる分をわかりやすくさせることがポイントです。幼児のおやつは200kcal前後が目安となるので、1日の活動量を考慮しながら必要分だけを出すように心がけましょう。
年齢に適したおやつを選ぶ
誤飲や窒息の恐れがあるナッツ類やおもちなどは、3歳以降に与えるようにしましょう。3歳を過ぎても、食べる際は大人が見守りましょう。年齢が上がるとスナック菓子や飴などを好むようになり、おやつの範囲も広がりますが、幼児期は安全と栄養補給を優先した食材をおすすめします。
補給したい栄養を取り入れる
おやつに適度な糖質や脂質などの炭水化物を摂ると、十分なエネルギー補給ができます。毎日の食事で不足しがちなカルシウムや鉄分、たんぱく質などをおやつで補うことが理想的です。手軽に準備できるおにぎりやパン、ヨーグルトといった食品で足りない栄養素を補いましょう。
市販品は塩分や糖分量に注意する
子どもの健康のためには手作りおやつが理想ですが、忙しいと市販品に頼ることも多くなります。選ぶときは食品表示を確認して、できるだけ塩分や糖分が控えめなものにすると良いでしょう。高カロリーなものや甘いおやつは避け、市販品の頻度を少なくするなどの対策を行ってください。
エネルギー補給ができるおやつを選ぼう
幼児期におやつが必要な理由は、栄養不足の解消とエネルギー補給をするためです。子どもの健康的な成長には、適切な量とタイミングで与えることが重要となります。さらに、栄養バランスを考えた食材を選ぶことで、心身共に健やかな成長が期待できるでしょう。年齢や活動量を考慮して、必要な分のエネルギーを補えるおやつ選びをしましょう。