おやつと補食の違いは?子どもの栄養を考えたおすすめの食べ物を解説

食事以外の間食は一般的に「おやつ」とされていますが、「補食」の役割もあります。どちらもエネルギーを満たしますが、補食は文字通り「食事を補う」ことが目的です。特に成長期は足りないエネルギーを補給する必要があるため、補食は食事の一部として捉えるようにしましょう。
この記事では、おやつと補食の違いを詳しく解説します。また、補食するときの大切なポイントも紹介しているので、ぜひ参考にしてください。
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「おやつ」と「補食」の違いを知ろう
おやつと補食はどちらも体のエネルギー源になりますが、食べる目的に違いがあります。おやつは主にお菓子などを食べて心の満足感を得ますが、補食は「食事の一部」と考え、体に必要な栄養素を補う目的があります。特に成長期は、基本の3食だけでは栄養が不足しやすいため補食が欠かせません。足りない栄養素を補うためには、おやつではなく補食を取り入れることが重要です。
補食をするときのポイント
補食をするときは、以下のポイントを押さえておきましょう。
- 栄養を補う食材を使う
- 食事の妨げにならない量にする
- 食べる時間帯に注意する
それぞれ詳しく解説します。
栄養を補う食材を使う
補食の目的は、日々の食事では摂りきれない栄養素を補うことです。成長期に必要なビタミンやたんぱく質、炭水化物などが豊富に含まれる食材を摂るよう心がけましょう。また、子どもはカルシウムも不足がちになるため、牛乳やチーズなどを積極的に食べることをおすすめします。
食事の妨げにならない量にする
補食は食事を補う役割なので、1回の食事量を上回る食べ方は避けるべきです。必要以上の間食は基本である3回の食事の妨げになり、栄養バランスが崩れる可能性があります。短時間で手軽に食べられるものを考慮して、年齢や活動量に合った適切な量を用意しましょう。
食べる時間帯に注意する
子どもが補食をするタイミングは「食事と食事の間」「塾や運動の前後」など、状況によってさまざまです。エネルギーを補給する目的であれば午前・午後どちらでも構いませんが、食事の直前は控えておきましょう。また、夕食後の夜の時間帯は消化が緩やかになるのでおすすめできません。補食は夕食前までに取るもの、と考えるようにしましょう。
子どもの補食におすすめな食べ物
子どもの補食には、以下の食べ物をおすすめします。
- おにぎり
- 乳製品や牛乳
それぞれ詳しく解説します。
おにぎり
手軽に食べられる「おにぎり」は補食に適しています。炭水化物とたんぱく質が補給でき、入れる具材によっては栄養価も高くなるため、食事に限りなく近い栄養補助食品といえるでしょう。また、味のバリエーションも豊富なので、飽きずに食べられるメリットがあります。量が調節しやすく、持ち運びにも便利なおにぎりは、年齢を問わずおすすめできる補食です。
乳製品や牛乳
健康的な体づくりに不可欠な「乳製品」や「牛乳」も補食に最適です。成長期は骨密度が増加する大事な時期であり、体が大きくなるにつれて必要となるカルシウム量も増加します。カルシウム不足は骨が弱くなる原因となるため、ヨーグルトやチーズ、牛乳などを積極的に取り入れ、骨量を高めておくことが大切です。
また、カルシウムの働きを助ける食品と組み合わせて食べるのもおすすめです。たんぱく質やビタミンDはカルシウムの吸収を助ける重要な役割を担っています。乳製品と大豆食品を一緒に食べるなど、補食の組み合わせも意識しておきましょう。
健やかな成長にはおやつよりも補食が必要
成長期の子どもは、3食のみで体に必要なエネルギーを摂るのが難しいです。日々の活動量が増えると1日の必要摂取カロリーに届かず、栄養も不足してしまいます。心を満たすおやつも大切ですが、健やかな成長を促すには栄養が摂れる補食が重要です。不足しやすい栄養素を把握して、適切な補食でエネルギーを補うようにしましょう。